Abyss

日々の思索と妄想と魑魅魍魎。三木清の『人生論ノート』や小林秀雄の『考えるヒント』みたいな随想録や告白集を書くのが夢。嘗て高校教諭。現在はラップ研究している大学院生。Peace.

早寝遅起という贅沢

  嘗て、仕事に心血を注いでいた頃の話だ。遅くまで起きて仕事をして、意識が薄らいでいく中でようやく布団に入り、日が昇る少し前から目を覚ましてしっかりご飯を食べて、早めに仕事に行く。これが習慣であり、これこそ良い習慣だとすら思っていた。休日とは、充実の言い換えであり、怠惰や無為とは悪徳であった。絶えず身体を働かせ、頭を回転させ、先々の事を考えるのが当然だった。

  今は少し変わった。早く寝て遅く起きるのが体にいい。朝は余り食べなくてもいい。珈琲をゆっくりと淹れる位の余裕が在れば、満たされる雰囲気は味わえる。昼休みに少し多目に食べて、夜は風呂が一番大事だ。少し酒を入れてもいい。で、早く寝る。9時に寝る。翌朝、6時までゆっくりと寝る。今は昼からの仕事なので、7時までたっぷり寝る。休日は基本寝る。つまり一週間の内、4日分は寝ていることになる。寝すぎだろうと言われるくらい、寝れてしまう。身体は疲れているのだろう。

  寝ながらでも私は考える。寝ている方がむしろアイディアが纏まる。起きていると、変なことや突拍子も無いことを考えるので、早く寝た方がいい。寝ると自然な思考ができる。自然に考え、自然に疑問が持てる。時に悪夢によってうなされることもあるが、目を覚ませば雲散霧消するので心配ない。しかし、起きているときに悪夢を見るときもある。これは始末に悪い。白昼夢はそのままだと目が覚めないから、何かしら幻滅するような事を意図してやらないと行けないからだ。

  要するに、寝るのが良い。寝るに勝る思考法はないんじゃないだろうか。