Abyss

日々の思索と妄想と魑魅魍魎。三木清の『人生論ノート』や小林秀雄の『考えるヒント』みたいな随想録や告白集を書くのが夢。嘗て高校教諭。現在はラップ研究している大学院生。Peace.

フラれる愉楽

   恋愛の楽しみは、告白するまでのソワソワした感じだと思っていたが、更に一歩進めて、向こうから一方的にフラれる事も、なかなか興味深いと思うようになった。フラれ方にも依るだろうが、軽く、やんわりと離れていくのは特に素晴らしい。それは今までの行儀の良い会話が全て嘘だったことの証であるし、もう二度と会うことはないでしょう、お元気でと言われている様で、なかなか趣のある情緒である。

   何の事はない、omiaiでのマッチングとその解消のプロセスの話である。私は自慢ではないが、この三ヶ月間の間、延べ90人の女性とマッチングしたが、実際に出会うに至ったのはたった一人である。(しかもフラれた!)そして今朝メッセージ欄を見たら、また新たに一人マッチングから外されていた。93人目の女性とも別れたのだ。これはなかなか面白い。打率にすれば、1割飛んで7倫。これでは良いバッターとは呼べないだろう。見逃し三振が多すぎるのである。

   見逃し三振も、空振り三振も、同じアウトには変わりはない。フラれた後に反省してもあまり学びはない。自分の社会的な状況が変わらない限り、つまり年収が増えたり、学生から勤め人にアップデートしないと、結婚など夢のまた夢という、当たり前の結論に至った。

   逆に言えば、自分の方が端から結婚する気など無かったのだ。だからマッチングしても見逃し三振ばかりなのだ。バッターボックスに入る前から全然打つ気が無いんだから。

   婚活は止めよう。順序が違っている。まずは体の故障を直すのが先で、次は論文を仕上げるのが先で、次に仕事先を見つけて、次に仕事に慣れてお金を貯めて、最後に恋愛するための資格の様なものが身に付いてから初めて、結婚したいと思えば、その時に婚活すればいい。友達が欲しいのと、伴侶が欲しいのは、全然意味合いが変わってくる。

   当然だよ。