Abyss

日々の思索と妄想と魑魅魍魎。三木清の『人生論ノート』や小林秀雄の『考えるヒント』みたいな随想録や告白集を書くのが夢。嘗て高校教諭。現在はラップ研究している大学院生。Peace.

客観性を身につける為に

 昨晩書いた物を見直してみる。少し自信が湧いてきた。そうか、現実はいつも正しい。正しいものに根差した予感や予測は、直観を鍛える。空想や理想とは現実から乖離しているから、現実世界では正しくないかもしれない。正しくないかもしれないものに根差した予感や予測は、直観を鍛えない。その代りに、想像力を鍛える。

 直観と想像。この二つの主観性を操作するためには、自分の知性や感性を先ず以て鍛える必要が生じる。私の知性獲得とは即ち幼児性との闘いであり、感性獲得とは即ち依存性からの脱却である。足掻き続けること。これはとても大切な認識だと感じる。

 己に鞭打つのはまだいいのだ。問題は理性の問題である。私が最も野蛮になるのは、理性を働かせた時だ。これは逆説的真理である。論理を組み立てれば、義理や人情は斥けられる。理性を働かせるとは、人間味を自ら失わせるという事になりがちだ。議論する相手を選ばねばなるまい。尤も、理性を失わせるような行為、極端に酩酊した状態や興奮した状態、錯乱状態に陥っては、理性は理性でなくなる。狂気と理性は紙一重であることを、歴史から学ばねばなるまい。

 話がまとまらない。自己と格闘するとき、私が必要なのは鏡と本である。鏡を見れば己の幼児的な振る舞いの滑稽さがより明確に認識できる。本を読めば、先人たちがどれほどの犠牲を払って知性を獲得しようと努めたか知り、自然と慎ましくなる。客観的になること。これは本当に大切だが、難しい事だ。だからこそ、挑戦し甲斐がある。