Abyss

日々の思索と妄想と魑魅魍魎。三木清の『人生論ノート』や小林秀雄の『考えるヒント』みたいな随想録や告白集を書くのが夢。嘗て高校教諭。現在はラップ研究している大学院生。Peace.

ももクロと小学校教諭

 家の目の前に公立の小学校がある。タバコを吸う時、ベランダからプールが見える。教諭たちが児童らに点呼させている。

 児童は指導に従わない。男性教諭が叱る。「始められない!」児童たちはしゅんとして黙る。女性教諭が教え諭す。「静かにしないと点呼が出来ませんね」点呼が始まる。児童たちは元気いっぱい声を張り上げる。「いち、に、さん、し」

 なぜか、ももクロのライブを思い出した。

 ももクロの熱狂的なファンである友人の一人が、今、小学校教諭をしていることも思い出した。

 そうしてこの三つのイメージがピッタリと重なり合った。そうか!小学校とはももクロのライブ会場だ。最高の運動会、最高の音楽発表会、最高の修学旅行とは、纏めれば、ももクロのライブなのだ!みんなが力を合わせる。互いが互いを信頼する。自然と笑顔が溢れてくる。児童も教諭も保護者も地域の皆さんも、一丸となり走る。走れ!走れ!走れ!

 こんな事はずっと前から気付いていた。しかし、言語化してみると明確になった。だから、俺は小学校教諭になる資格がないのだ。俺はまるで取り残されている。昼間からベランダで煙草を吹かしながら、珈琲を飲みつつ、パソコンに向かって文字や音や記号や映像を追いかけるのに必死になっている、こんな 俺が小学校教諭など勤められる筈が無い。

 そんな事は、とうの昔から知ってたよ。言語化するというのは、虚しいことをより鮮明に虚しくさせる行為だ。それについては最近知った。