Abyss

日々の思索と妄想と魑魅魍魎。三木清の『人生論ノート』とパスカルの『パンセ』が私の心の拠り所。Peace.

論文制作4日目

睡眠導入剤がよく効いたのか、ぐっすり寝れた。これからは頭痛薬と眠剤は手放せませんな。

 

・作業工程

前回の続きから、君主論マキャベリの生涯について纏める。できれば、日本語で解説してくれる講義が聞ければいいなあ。T.S.がなぜそこまでマキャベリに心酔したのか、その事情を予測しながら読み進める。暇ができたら、昨日の夜から読んでる、マルクス・アウレーリウスの自省録を進める。

あと、曲の解釈のために、毎日一曲ラップ翻訳を今晩から開始する。  

 

途中経過 

どうも、薬が効きすぎたようだ。一点を見つめていると、だんだん世界が波打つような感覚に囚われる。病院の待合室で本を読む。ふと、床のタイルが気になる。10秒くらい眺めていると、その木目を模したタイルが、まるで呼吸するかの如く、膨らんだり縮んたりする。それは現実に波打っている。床が呼吸しているのだ。フッと目線を反らすと、元の硬そうな、無機質なタイルに戻っている。この不可思議な感覚がだんだんと遊びになっていく。

 

手に付かない。頭がオカシイのか、世界がオカシイのか。考えられるのは以下の4通りだ。私も世界も正常である場合(A)私が異常で世界は正常な場合(B)私は正常で世界は異常である場合(C)私は異常で世界は正常である場合(D)私も世界も異常である場合。恐らく(C)なんだろう。

 

主治医でない先生との面談。至極真っ当なアドヴァイスを頂いた。貴方が抱えているのは不安ではない。不安とは経験したことのないような、例えば天が落っこちてくるような不安だ。貴方は、既に論文提出に二度失敗している。今度の論文の期限に間に合わないのではないかと心配している。それは不安ではなくて、恐怖だ。論文提出恐怖症だ。だから、現実の恐怖について、見ず知らずの医者に聞くよりも、担当教官に相談しなさい。若しくは、自分で恐怖を乗り越える工夫をしなさい。

「先生の仰る通りです。完璧主義を直さないと前に進めないですね」

「いえいえ。きっといい論文ができますよ。3年も掛けたんだから。」 

清々しく診察室を出る。

 

もう、床が波打つことはないだろう。世界が反転することもない。それは、地面にしっかり根を張る為の切っ掛けを貰ったからだ。始めて立った時のように、二本の足で立ちたい。

 

頑張ろうと思う。