Abyss

日々の思索と妄想と魑魅魍魎。三木清の『人生論ノート』や小林秀雄の『考えるヒント』みたいな随想録や告白集を書くのが夢。嘗て高校教諭。現在はラップ研究している大学院生。Peace.

34/140:京華祭に赴く

 今日はオフの日とする。本日のオフの過ごし方は京華高校主催の学園祭に赴くことである。バイト先の教え子がチケットをくれたのである。結論から言うと、行ってよかった。

 まず、校内で古本市がやっていたのである。兼ねてから欲しかったイギリス文学概論の教科書が200円で買えた。あと、小林信彦ルポルタージュも200円で買えた。これだけで儲けものだ。

 次に、驚くべきクオリティの動画を展示していた。恐らく卒業生の作品なのだろう。「甲佐」と名前があるだけで、他に何の情報もなかった。せめて作品名と作者名くらい書いていて欲しかった。手描きアニメーションである。鉛筆で書かれたようだった。端的に申せば所謂「板野サーカス」的な作風だった。

 結局教え子には会えず少し残念だったが、中高生たちが嬉々として仮装したり、バンド演奏したり、パレード行進するのを見るのは面白かった。初々しさとはまさに彼ら彼女らの本質的特権なんだろうな、と思った。

 その後白山駅付近の古本屋を眺めてカフカを買ったり、古そうな純喫茶に入ってチーズケーキと珈琲を頂いた。チーズが濃厚だった。

 喫茶店を出た後、手持ち無沙汰を抑えきれず、目の前のバスに乗ってしまった。池袋駅行きだったのだが、訳もなく途中の巣鴨駅前で降りてしまった。「おばあちゃんの原宿」の異名を取るあの巣鴨商店街に訪れたのは今回で初めてだったが、体の疲れのせいだろうか、終始気持ちが塞がっている様な感覚があった。気がついたら12000歩も歩いていた。

 お腹が空いたことに気が付き、乗換駅の水道橋駅の近くをトボトボ歩いていると、これまた古そうなラーメン屋があった。入って食べた。所謂「二郎系」だった。しかしながら、これも体の疲れからか、余り美味しいとは思えなかった。

 結論、体調の悪い日にわざわざ出掛けて行って町中を本を抱えながら一万歩も歩いたり、消化の悪い食べ物を摂取するもんじゃない。体調が悪いときは体調を治すことを先ず考えるのがいい。

 なんだか当たり前すぎる結論になってしまった。しかし学びが余りにも当たり前過ぎると、逆に新鮮に見えてくるから、言葉とはつくづく興味深い現象だなと思う。