Abyss

日々の思索と妄想と魑魅魍魎。三木清の『人生論ノート』とパスカルの『パンセ』が私の心の拠り所。Peace.

心の天秤

 テンションを上げないこと。気分を落ち着かせること。幸福も無く不幸も無く、快も不快も無く、喜びも無く悲しみも無い。心に天秤があったならば、両端の皿に載せられている物体を少しずつ減らして行く。左を少し削り、右を少し削りと、秤が壊れないように繰り返し削っていく。これは一日では出来ないことで、少なくとも半年間、長ければ一年、二年と掛かるだろう。

 昼夜の逆転は、無暗にテンションを上げてしまうので、控えることをお勧めする。朝陽を見ること、寒空の下ジョギングすることは、少なくとも私にとっては不快を減らす作業の一つだ。大事なことは、快を求めて行うのではないという点だ。快もまた、中庸を求めるのならば、少しずつ減らさねばならない。快を減らす工夫とは、これも私の場合だが、食事制限と起床と睡眠時刻の徹底管理である。模範は共に暮らす両親である。前者は母親のように、後者は父親のように振舞うだけで、快を減らすことが出来ると思われる。

 快と不快を同時に減らすは出来ないのだろうかと思う。天秤の喩えを再び持ち出せば、それは、天秤の土台を強固にする工夫である。片方の皿に大きな重しが載せられて、そちらの方に急に傾いたとしても、天秤を支える土台がしっかりしていれば天秤の梁が折れることはない。心の拠り所になるのは、やはり仕事と習慣的文化的行為である。今の私にとってのそれは、やはり修士論文と読書と筋トレだろうか。快と不快を同時に増やすのも、また、修士論文なのだ。私に課せられたこの修士論文は、やれば薬になりやらねば毒になる諸刃の剣である。若しも大学が明日潰れれば、私はきっと元気になるに違いない。または、若しも明日論文を提出できれば、私はきっと元気になるに違いない。

 最後に少し備忘録的に書き残しておきたい。

〔不快を減らす工夫〕

・朝起きて、昼休み、夜に寝る

・日記を毎日書く

・身体が温まるまで走る

〔快を減らす工夫〕

・食事の量を減らす

・起床と就寝の時刻を徹底する

・ケータイとスマホの使用時間を設定する

〔天秤の強度を高める工夫〕

・筋トレを計画的にする

修士論文を計画的に書く

・読書を習慣的に行う