Abyss

日々の思索と妄想と魑魅魍魎。Peace.

論理と情緒、その方法的特徴について

論理的に把握すること、図解し、明快なストラクチャーを提示し、必要なら分解し、再構成すること。不明なものを記号とし、意味と表記を切り離し、血と骨と皮と臓物と肉と汚物を区別し、適切な処理を施した後、点検すること。解釈学的曖昧さを排し、論理的帰結にのみ固執すること。字義通り、相手の指示通りに事を進めること。つまり、徹底的に固定観念を消し去り、そこに私が居た痕跡を残さないこと。透明な感性のみを許す事。ある場面、グロテスクなこと。または、多くの場面、不合理・不条理・不均衡なこと。というのも、対象の論理を表す場合、対象に内在する美徳も悪徳も、長所も短所も、美も醜も同時に提示するから。高貴な精神性も必要とされる、というのも、彼が従うのは理法のみだから。

 

情緒により理解すること、つまり経験的に筋道を予測すること、引用される固有名詞の独特のイメージと匂いに従って、相手の心理を直観すること、何を言わんとしているのかを察すること。言い方、括弧の使い方、行間、注、タイトル、助詞の使い方などの一切の繊細な情緒と、心を通わせること。想像と現実を一致させようとする努力。作家と心で邂逅することに心を燃え上がらせること。ある種の使命感を以て、独断専行すること。